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ダメージした毛髪はアニオン、カチオンどちらになりますか?

ダメージした毛髪はアニオン、カチオンどちらになりますか?

ダメージした毛髪は、一般的にアニオン(陰イオン)性を帯びることが多いです。以下にその理由を詳しく説明します。

ダメージした毛髪の特性

  1. キューティクルの損傷: ダメージした毛髪はキューティクル(毛髪の表面層)が開いたり剥がれたりしていることが多いです。これにより、毛髪内部のタンパク質や水分が流出しやすくなり、毛髪が乾燥してもろくなります。
  2. 毛髪のpH変化: ダメージした毛髪は、健康な毛髪に比べてpHが上がることがあります。これは、アルカリ性の製品(例えば、ブリーチやパーマ剤)によるダメージの結果です。アルカリ性の環境では、毛髪のアミノ酸が脱プロトン化し、負の電荷を帯びることが多くなります。
  3. 帯電現象: ダメージにより、毛髪の表面には負に帯電した領域が増えることがあり、これがアニオン性を帯びる原因の一つとなります。

アニオン性の影響

ダメージした毛髪がアニオン性を帯びると、以下のような影響があります。

  • 絡まりやすさ: 毛髪がアニオン性を帯びると、同じくアニオン性を帯びた他の毛髪と反発しあい、静電気が発生しやすくなります。これにより、毛髪が絡まりやすくなります。
  • 吸湿性の低下: アニオン性の毛髪は水分を引き寄せにくく、乾燥しやすい状態になります。

カチオン性のヘアケア製品

ダメージした毛髪には、カチオン性のヘアケア製品が特に効果的です。カチオン性の製品は以下のように作用します。

  • 帯電中和: カチオン界面活性剤は毛髪のアニオン性を中和し、静電気の発生を抑えます。これにより、毛髪の絡まりを防ぎます。
  • コンディショニング効果: カチオン性の成分が毛髪に吸着し、キューティクルを滑らかにし、毛髪を柔らかくします。
  • 保湿効果: カチオン性の成分は毛髪の表面に保護膜を形成し、水分の蒸発を防ぐことで、乾燥を防ぎます。

まとめ

ダメージした毛髪は一般的にアニオン性を帯びており、そのためにカチオン性のヘアケア製品を使用することで、毛髪の静電気を中和し、滑らかさと保湿を提供することができます。これにより、ダメージを受けた毛髪をより健康的な状態に戻すことができます。

ABOUT ME
久保 真介
東京にて、髪質改善を専門とする美容室「IDEAL 高田馬場(アイディール)」を経営。2カ月先まで予約は満席。コンサルタントとして『ロイヤル顧客で予約満席の仕組み』を、個人サロン経営者に向けて提供。店舗経営者やフリーランス向けの情報発信、オンラインサロンの運営、コンサルティングなども行う複業家。月間約25万PVのIDEAL公式ブログでは効果的な髪質改善の方法やヘアケア情報などを発信しており、ホットペッパーなどへの課金広告に頼らない集客を実現している。
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